公益社団法人日本建築士会連合会から、毎月発行されている雑誌「建築士」9月号の中の「旅から旅絵」というスケッチとコラムに弊社の所長藤江通昌が、27年間設計の仕事をさせていただいておりますベトナムハノイでの思い出の風景とコラムを載せていただきました。

20年程前、街の中心には19世紀後半から20世紀前半までフランス人の建築家が手掛けたアールデコ調の建物が2キロ四方の中心市街地に残っていて、スケッチした建物はチャンティエン通り・レタントン通りの交点に建つハノイ市民が誇りとするオペラハウス前広場の対面に建つコーナーにドームを配し、エントランスホールは吹抜けの商館です。

現在は解体されてしまった建物ですが22年前にスケッチしたものを掲載していただきました。

10月号も引き続き、ベトナムハノイ近郊の伝統的な村の一風景のスケッチを掲載していただくことになっております。

現在はコロナ禍の影響でベトナムには昨年の2月から行けておりません。「2022年のテト明けからまた再スタートしたい」とのこと、一日も早いコロナ禍の終息を願っております。

弊社で設計させていただいた素地の家(大高邸)が8月14日テレビ朝日朝4時半より「渡辺篤史のたてもの探訪」という番組で放映していただくことになりました。

2019年に竣工した、旗竿地に建つ、若いご夫婦とお子さん2人のための住宅です。

南側に外部と内部の中間領域となるバルコニーを設け、植栽帯を据えることで内部からは深い庇と壁に囲まれた大きな居間となり、大部からはプライバシーを守ってくれるプランです。

階段や間仕切りや家具を開放的なしつらえとすることで、バルコニーから光と風が家の隅々までいきわたるように計画されております。

朝早い時間帯ですが、録等でご覧いただけたら幸いです。

先日 静岡市で1991年に設計させていただいたフェルケール博物館を来訪しました。

清水港を中心に、港の歴史から未来までを総合的に紹介している、また展示物に直接手を触れられる珍しい博物館です。

清水港に関係する船の模型や航海に必要な船舶関連品、港湾労働者が使用していた荷役道具などで港の歴史や役割を紹介しています。

ちょうど、近くの小学校の社会科見学と重なり、たくさんの小学生の生き生きとした表情をたくさん見ることができました。

帆船を見ながら、一生懸命メモをとっていたり、展示物に感嘆の声をあげて見入っていたりする子供達の姿を見ていると、この博物館は30年経った今もその時代、その時代で地域に根ざして愛されていることを感じ、設計者として嬉しい時間を過ごすことができました。

マスクをして博物館を見学したという思い出が笑い話になるような時に早くなってもらいたいと願いつつ、館を後にしました。