群馬ガラス工芸美術館

群馬ガラス工芸美術館

Concept

群馬県知事が命名したこの美術館は、アールヌーボーのガラス作家エミール・ガレ、ドーム兄弟の作品を展示している。フランスから当時の家具や照明器具も取り寄せ、重厚な雰囲気
の展示空間となった。敷地は伊香保温泉に至るメイン道路に接し車の往来も激しい。騒音から展示空間を守るレンガの壁を道路に沿って建て、坂の最頂部から塀の内側に沿ってエントランスホールに至る。正面には谷川越しの山の緑が広がる。左にミュージアムショップを配置。右のガラス扉を開くと、等高線と緩やかに合わせた3段の床を包む高い天井の空間が広がる。全面ガラスの先には楢、クヌギの自然の森と向かいの山の木々が奥行きのある緑の風景を作り出している。ミューシャの絵が飾られたレンガの壁の内側が展示室である。展示を鑑賞した人々はホワイエの底部に至り、再び緑に接しながら出口に至る。

Data

所在地 :群馬県渋川市
構造規模 :S造 地上2階
延床面積:1,081.1㎡
竣工 :1997年
施工 :佐田建設
撮影 :白鳥美雄

群馬ガラス工芸美術館サイト